映画日記
岸辺露伴ルーブルへ行く
現在公開されている『岸辺露伴ルーブルへ行く』を書くつもりで、昨日は『幸田露伴ルーブルへ行く』とタイトルに書いていたようです(汗)幸田露伴は実在した小説家で、こちらは映画の中に出てくる架空の人物。『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に出てくる天才漫画家です。ジョジョに登場する人物を主役にした映画。スピンオフですね。岸辺露伴は「ヘブンズ・ドアー」という超・能力を持っていて、人の人生や記憶を本のようにして読んだり、書き換えることが出来ます。
原作が漫画なので子ども向けかと思ったら観客の年齢層は高かったです。感動するような作品ではないのですが、人の記憶を読めるという発想が面白かったです。記憶を読むシーンがすごいアナログでビックリしましたけどネタバレになるので書きません(笑)『岸辺露伴は動かない』というタイトルのドラマもやっていたみたいですね。テレビを観ないので知りませんでしたが。
高橋一生の飄々とした演技がよかったです。映画の実写版というのは原作ファンから酷評されますが、原作を読んでいないのでなんの違和感もなく楽しめました。
(敬称略)
レンタネコ
「レンタネコ」2012年に公開された映画で「かもめ食堂」と同じ監督の作品です。それは知らずに観たんですが、「かもめ食堂」と同じように何を伝えるでもなく、ただただ優しい映画だなぁと思ったら監督が同じでした。
「かもめ食堂」は原作があるので(群洋子)背景もしっかりしていてクオリティ高めですし、ロケ地がフィンランドなのでお金もかかっています。「レンタネコ」は原作はなく、監督が脚本を書いているのもあって軽い仕上がりなので、この映画は好き嫌いが分かれると思います。
実際、レビューでも「これは酷い」と酷評してる人がいました(笑)
私はこのゆるゆるな感じが好きですけど、芝居の出来ない小林克也に女装させて変なセリフ言わせるところは無い方が良かったと思います。(芝居の上手い”おばさん”にやらせて欲しかったなぁ)なので、この映画はあまり褒めちぎらずにおこうとおもいます。なんとなく寂しいときに観るといいかもしれないです。
市川美日子、いい味出してます。
リヤカーにネコ乗せて多摩川沿いを歩いてます(笑)
(敬称略)
ペンションメッツア
ペンションメッツアは映画ではなく、2021年にWOWWOWで放送されたドラマなので、観ている方も多いかもしれませんね。私は最近になって配信で鑑賞しましたが、1話からラスト7話まで一気に観てしまうほどハマりました。ペンションメッツアを営むテンコさん(小林聡美)と、そこに宿泊する人とのふれあいが描かれています。
1話は実写版ジブリ?のような世界でした。私は1話が一番好きなんですけど、この回はオチがあるので詳しく書けません(笑)不思議でとてもやさしい世界でした。
1話の常木(ツネキ)さん(役所広司)
1話のオチのシーンです(笑)
このドラマには悪人がひとりも出てきません。キャンプ場のシーンで空気を読めない変なおじさんは出てきますが、安心して観ていられるドラマです。現実とファンタジー?の境目が曖昧なので、よくわからない部分もあります(笑)でもなんかそれも含めて心地いい。
かもめ食堂でも不思議な役を演じてた、もたいまさこが森の妖精役ですが、セリフ無しです(笑)
書き始めて気が付きましたけど、観た人が好きなように感じればいいという作り方をしているので、このドラマの良さを説明するのは難しいです。特に嫌なことがあったわけでもないけど、なんだか最近疲れてるわ~ってときには不思議の森のペンション「ペンションメッツア」に行ってみてください(笑)
(敬称略)
かもめ食堂
2006年3月に公開されたあと、Netflixやhuluなどで配信されているので観ている人も多いのではないかと思います。
なんの繋がりもなかった三人がひょんなことで出会い、おにぎりを握っています。舞台はフィンランドのヘルシンキです。映画のことを書くときはどこまでなら内容を書いても許されるのか、すごく悩むのですが、17年前に劇場公開された作品なので時効ですよね(笑)
サチエ(小林聡美)とミドリ(片桐はいり)の出会いはガッチャマン。サチエが図書館でガッチャマンの歌詞を知ってますか?とミドリに声をかけて仲良くなります。みちくさ情報 ※ガッチャマンの歌は子門真人が歌っています。「およげたいやきくん」と言えば知らない人はいないですよね。
異国の地で食堂を営むサチエと風変わりなミドリがガッチャマンの歌詞をきっかけに出会い、それから間もなく旅行者のマサコ(もたいまさこ)が「私のスーツケースがないんです」と店にやってきます。風変り通り越して妖精のようなマサコ(もたいまさこは映画の中でもマサコ)もうわざとでしょこれ( ´艸`)風変わりな3人が纏っているちょっとおかしくて優しい空気が大好きで、15回は観てます(笑)
「平和」って多分こんなふうに何気なく過ぎていく毎日のことを言うのだと思う。
街の人たちも含めて、見も知らぬ人間同士が何かのきっかけで仲良くなっていくだけの映画。
深刻な問題がそれぞれの胸の中にはあるのかもしれないけれど、
ひとりひとりが前を向いている感じがしてとても好きな映画です。
マリメッコのお洋服が随所に出てきてました。フィンランドの企業だったんですね。
素敵なテキスタイルで、映画に彩を添えていました。
(敬称略)
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映画に限らずですが、
作品は「表現」なので、
観た人に「こう感じて欲しい」みたいな
欲が必ずどこかにあります。
あって良いんですけど、
そういうものを出来るだけ削ぎ落した映画は
観ていて疲れないです。
疲れないので、
17年の間に15回以上観てしまいました(笑)
風鈴みたいにどこかで鳴っているけれど
「いい音色だろ~?」と
押し付けてこない映画なので、
疲れたな~って時にそっと流しておくと、
優しい自分に戻れるような気がします。
映画&healing
映画やドラマは作りものの世界ですが、
元気や勇気をくれたり、癒されたり、
自分を肯定するきっかけをくれたり、
同じような悲しみを持った
スクリーンの中の人を観て
「あぁ、自分だけじゃないんだな」と思えて
気持ちが楽になったり、
ほんとうに様々な人生がそこにあります。
とても素敵な世界だと思っています。
辛い時にそばにある物語というのは
宝物になります。
いろんな人の感情を知るために、
ものすごい数の映画を観ています(笑)
時々ブログには書いていたのですが、
映画用のページを作成しました。
これを見てくださるみなさんの心に
ちょっとしたしあわせのヒントを
お届け出来たらうれしいなと思っています。
※元気が出る、癒される、感動するよー!など
おすすめ映画があったら教えてくださいね。