映画日記 12/6更新
かもめ食堂
2006年3月に公開されたあと、Netflixやhuluなどで配信されているので観ている人も多いのではないかと思います。
なんの繋がりもなかった三人がひょんなことで出会い、おにぎりを握っています。舞台はフィンランドのヘルシンキです。映画のことを書くときはどこまでなら内容を書いても許されるのか、すごく悩むのですが、17年前に劇場公開された作品なので時効ですよね(笑)
サチエ(小林聡美)とミドリ(片桐はいり)の出会いはガッチャマン。サチエが図書館でガッチャマンの歌詞を知ってますか?とミドリに声をかけて仲良くなります。みちくさ情報 ※ガッチャマンの歌は子門真人が歌っています。「およげたいやきくん」と言えば知らない人はいないですよね。
異国の地で食堂を営むサチエと風変わりなミドリがガッチャマンの歌詞をきっかけに出会い、それから間もなく旅行者のマサコ(もたいまさこ)が「私のスーツケースがないんです」と店にやってきます。風変り通り越して妖精のようなマサコ(もたいまさこは映画の中でもマサコ)もうわざとでしょこれ( ´艸`)風変わりな3人が纏っているちょっとおかしくて優しい空気が大好きで、15回は観てます(笑)
「平和」って多分こんなふうに何気なく過ぎていく毎日のことを言うのだと思う。
街の人たちも含めて、見も知らぬ人間同士が何かのきっかけで仲良くなっていくだけの映画。
深刻な問題がそれぞれの胸の中にはあるのかもしれないけれど、
ひとりひとりが前を向いている感じがしてとても好きな映画です。
マリメッコのお洋服が随所に出てきてました。フィンランドの企業だったんですね。
素敵なテキスタイルで、映画に彩を添えていました。
(敬称略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映画に限らずですが、
作品は「表現」なので、
観た人に「こう感じて欲しい」みたいな
欲が必ずどこかにあります。
あって良いんですけど、
そういうものを出来るだけ削ぎ落した映画は
観ていて疲れないです。
疲れないので、
17年の間に15回以上観てしまいました(笑)
風鈴みたいにどこかで鳴っているけれど
「いい音色だろ~?」と
押し付けてこない映画なので、
疲れたな~って時にそっと流しておくと、
優しい自分に戻れるような気がします。